農園が入れ替わる理由

ぼくが思うお客さまにとってスペシャルティコーヒーのよい点は、
おいしいこと。

それに対し良くない点は、
量が少ないこと。

気に入っていたのに、もうないなんて…と、
残念な思いをさせてしまうこともしばしばあります。

なぜ、量が少ないのか。

それは、生産高、収穫高、栽培エリア、環境、天候、品種、収穫、精製、乾燥、様々な要因が挙げられます。

コーヒーの実はぶどうと違い、同じ枝でも熟度が揃いませんので、
完熟した実だけを選ぶには、人間の手で摘むしかありません。
実を積む人(ピッカー)は、正規雇用の労働者もいれば収穫時の季節労働者もいます。
通常、季節労働者へは摘んだ実の重量に応じて賃金が支払われますが、完熟した実だけを摘んだことへの報酬はなく、多く摘めば摘むほど収入が多くなります。

コーヒーの品質には、完熟とそれを摘むピッカーが重要ですが、
季節労働者に「完熟だけを摘むように」指導しても誰も実行しません。
それは、彼らは収穫の重量が確保できず収入が減るので当然です。

高品質なコーヒーは、ピッカーが担っています。
しかし、高品質なコーヒーとなる分母が少なければ、世界に日本に入ってくる量はもっと少ないということになります。

スペシャルティコーヒーが少ない原因は、ピッカーだけではありません。
小規模農園が故の生産高も関係しています。

収穫高だけでなく、その後の精製処理がうまくいってはじめて、単一農園として仕分けされプレミアムが発生します。

ぼくは、その良くて少ないところを見つけて、
問屋さんの在庫がショートするまで仕入れています。
コロンビアに至っては、今年で4つめです。
短い期間で農園が変わるのは、それが理由です。

良いものは、少ないのです。

リーファーコンテナ

昨日、テレビを観ていました。
「仕事は何の為にするのか?」と、お寿司屋さんは聞かれ、
自分の為。誤解されるかもしれないけどね〜」と。。。

まずは、自分自身が納得できるもの。
店名に恥じぬよう日々精進!どうも、ごんどうです。

 

先日、同じ産地の豆だけれど、輸送の袋と温度管理の異なる3種のマンデリンをカッピングをしました。

①収穫から約1年が経過、麻袋、スクリーン17up
②収穫から約1年が経過、竹籠袋、スクリーン17up
③収穫から約1年が経過、麻袋、スクリーン17under、リーファーコンテナ(定温コンテナ)を使用し、貨物船で運んだもの

ルートが同じでも条件が違えばこうも違うのか?というほどの差がありました。
③は、ニュークロップであった1年前とさほど変わらない産地の特徴が出ているのに対し、②は豆の水分が若干抜け白っぽく、香味も酸もボディーも失われていました。
①は、②と③の間、マンデリンらしさといったところでは香りがおとなしい印象でした。

輸送にかかる時間は、ブラジルで約40日、インドネシアで約3週間です。
輸送の船中は50℃になることもあるので、焙煎からの鮮度も重要ですが、
生豆の輸送と保管状態の大切さを今回のカップで実感しました。

当店がお取引させていただいているマツモトコーヒーさんでは、1年を通して“おいしい”コーヒーの為に、様々な取り組みをされています。次クロップとの端境期になると入港時の品質に比べて落ちるのは当然ですが、できる限り質を維持させるために、オリジナルロットの条件としてリーファーコンテナもしくはバキュームパックを使用されています。

為替高騰円安、ブラジルの不作でコーヒー豆の価格が高騰しておりますが高品質で鮮度の高いものをお客様に提供してまいります。

たかがコーヒー、されどコーヒー。

コーヒー選びのご参考に。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

豆をご購入いただいた時にお配りする新聞を書きました。
サレドで取扱っているコーヒー豆がもつそれぞれの特徴と、
生産者(生産国)のストーリーに触れています。

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コーヒー選びは品質だけでなく、
ストーリーで選ぶことができるのも魅力の一つです。
コーヒー選びをもっと楽しく。
コーヒーのある生活がもっと充実しますように。